LEAVES LEATHER BAG STORE

INTERVIEW

葉山 貴俊

Takatoshi Hayama葉山 貴俊

株式会社リーブス 工房責任者

リーブスの製品にとって、なくてはならない存在の葉山さん。そんな葉山さんは今までどんな想いで製品を作ってこられたのでしょう。日本の職人として思う、日本製の鞄の魅力や、職人としての喜びの瞬間、また、リーブスの製品と長く付き合ってきた職人として思う、リーブスの魅力やこの先の展望を直撃しました。

日本製の鞄の魅力とはどんなところだと思いますか?

「細かな気配り」「技術力の高さ」「使い手(お客様)の気持ちの尊重」の3つだと思います。お客様が使いやすいようにファスナーやポケットを付けたり、ショルダーベルトの取り外しが可能だったりと工夫しているところなど、日本製ならではの魅力だと思います。負荷がかかる所は革の厚みの調整や芯材を追加し、物理的に無理がなく強度を上げるなど考慮して作られています。これは海外の展示会に行って気づいたことなのですが、品質の高さは日本人が海外の方からよく言われている正確さ・几帳面さが一番生きている所だと思います。こんな所、誰も気づかないよねという見えない所も綺麗に仕上がっていたり、商品が綺麗に見えるように工夫していたり、大変な所こそ繊細に仕上げていたりと職人のプライドが詰まったところが魅力ですね。

ものづくりや商品への想い、大切にしていることをお聞かせください。

一番大切にしていることは、素材選びと技法の使い方です。お客様が楽しく使っていただけるように、弊社のほとんどの革がオリジナルです。上品・清潔感が出る革を材料工場に作って頂いています。その革の特徴が一番生きる技法を使って商品に仕立てております。革は厚み・硬さ・見た目の違いがあり、硬さがある革は、縫い目を外に出しエレガントな雰囲気を、柔らかい革は、縫い目が見えないように丸いフォルムでカジュアルな雰囲気にし、デザインと技法を革によって使い分けることで、革にもお客様にも満足いただける商品になると思っております。

葉山 貴俊

ものづくりをしていて喜びの瞬間はどんな時ですか?

商品をお使いいただいているのを見た瞬間ですね。街中で見かけた時は思わず目で追ってしまいます。お店に来店頂いた時は「お使い頂いてありがとうございます」とお声かけをし、お話しながらクリームでのケアをさせて頂いています。(無料です。)お客様一人ひとり違ったエイジングをしているので、それを見るのも楽しみです。どのように使用されていてどういう仕上がりになったのかなど、お客様からセールストークや便利な使い方・次の商品開発・技法の使い方を学ばせて頂いております。

これからのリーブスの展望は?

お客様にお力添え頂き、成長していける企業になりたいと思います。お客様からのお声を頂き、製品化・商品の修正を行い、時代の変化に対応したものづくりを続けていきます。プロとして、質の高い革を選び・作る。そして、その良さをお伝えしていく。革の特徴が引き立つデザイン・技法で仕上げ、お客様が使っていくことで完成する革製品を作り続けていきたいと思います。そして、革のお手入れや修理・お困りごとなど、様々な面で対応していき、お客様が革を育てて完成させていくプロセスをスタッフ一同でサポートさせて頂きたいです。

葉山 貴俊

最後にこのインタビューをお読みの方へメッセージをお願いします。

バッグは荷物を持ち運ぶ道具として、身につけるアクセサリーとして、日々デザインや機能を考えています。革小物は生活の一部として、手に馴染み・使いやすいようにデザインしております。ライフスタイルが変化していく中で、バッグ・革小物のデザインも共に変化してきました。「これ良かったよ」「こんなのないの?」と言われるニーズに常にお答えし、お客様との繋がりを大事に品質の良い製品作りをしていく事が弊社の使命であると思います。今後もお客様の“良き相棒”となる製品を作り続け、お役に立てるよう努力して参りますので、ご協力のほどよろしくお願い致します。